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『殺人症候群』 読了 

4575510149殺人症候群
貫井 徳郎

双葉社 2005-06
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その存在は存じ上げていましたが、貫井徳郎氏の著作を
実際に読むのはこれが初めてです。
書店で、色々と物色していたらシンプルでありながら
インパクト抜群のタイトルと装丁。
そして帯にあった「サスペンス、社会派、ハードボイルド、
そして本格。あらゆる面白さを詰め込んだ最高傑作!」

という文言に惹かれて、つい買ってしまったのですが、
これが大正解で面白かったです。


犯罪被害者の人権はは保護されずに、加害者の人権は手厚く保護される。
加害者が未成年であれば尚更であり、例え殺人を犯したとしても、
極刑等になることはない。
リアル社会でも実際にこの事は問題になっていて、多少の改善は
なされているけれども、未だ十分な対策がとられているとは
いい難い。

本作品は、そんな被害者家族の恨み、憎しみを晴らしてくれる
職業殺人者と彼らを追う、警察で表立っては動けない事件等を追跡する
特殊チームとの攻防を軸に進んでいく。
その他にも、臓器移植が必要な重病の息子のドナーになりそうな
若者をただ臓器が欲しいという思いで次々と殺害する看護婦とかも
出てくる。

個々の話が兎に角、重い「復讐とは」「正義とはなにか?」
少年の更生にしか主眼を置いてない現行少年法の問題、
犯罪被害者、遺族の保護の問題など・・・
時に、それが息苦しくも感じたりするのだが、それ故に
より現実的な問題として著者が問題提起している作品だと
いうのも感じられる。

読み応え十分な作品であったが、個人的には決して
スッキリした読後感という訳ではなかった。
最後の最後で組織という物の磐石さ、そしてそれを
守る為には・・という非情さというのも改めて考え
させられた。

尚、この作品は症候群三部作の三作目であり、
今回は前二作を読まずに、望んだ。

ちなみに前二作とは、『 失踪症候群 』と『誘拐症候群』

個人的にはそれでも十分に楽しめたのだが、読後に解説を
読むと、解説を書いている梅原潤一さんという方は、
(この方、ある書店の従業員なんですねー。書店員さんが
解説を書いているのは初めてみたので、少し驚きでした。)

「大概の解説者ならば”一作目、二作目を読まずとも、
この三作目だけで完全に独立した作品で、ここから読んでも
十分に楽しめるように出来ている”と書くだろうが、
私はそうは書かない」といっている・・・

前二作に、今回に繋がる伏線も多少なりともあるようです。
もし、これから読む方がいらっしゃれば、三部作を通して
読むことをお薦めします。

という訳で、俺も前二作をいずれ遡って読んでみたいと、
現段階では思ってます。

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[ 2005/07/09 17:21 ] BOOk | TB(1) | CM(0)

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(書評)殺人症候群

著者:貫井徳郎 警視庁の捜査課が表立って動けない事件処理をする特殊チームの活躍を
[2005/07/13 02:38] URL たこの感想文






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